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GPSの裏側:位置がわかるシンプルな原理

 人工衛星を使った位置の特定は、とてもシンプルな仕組みです。地球の上空約2万kmを飛んでいる測位衛星は、常に「自分のいる場所」と「正確な時刻」を電波で発信しています。ナビやスマートフォンはその電波を受信し、届くまでにかかった時間から「衛星までの距離」を計算します。いくつかの衛星までの距離を組み合わせることで、現在地を割り出しています。

 現在のスマートフォンは、米国が運用しているGlobal Positioning System(GPS)だけでなく、GLONASS(ロシア)やGalileo(EU)、BeiDou(中国)など、複数の衛星システムを同時に利用しています。さらに、携帯電話の基地局やWi-Fiの情報、また、ナビやスマートフォンに搭載されているジャイロセンサーや加速度センサーにより位置情報の精度を向上させています。

 つまり、衛星は時刻情報付き電波を一方的に送信しているだけで、位置はその電波を受信したスマートフォン側が計算しています。それらの位置情報は匿名化・統計処理を経て、人流分析データとして活用されています。

GPS位置情報の精度について

 スマートフォンなどのGPS機能の精度は、現在、屋外の見通しの良い環境で3m程度とされています。実際には、天候や周囲の建物の高さ・構造などの影響を受け、精度は変動します。ただし、近年では、GPSデータに建物や道路などのGIS(地理情報システム)データを重ね合わせて補正することで、位置情報技術は大きく進歩し、より実態に近い分析が可能となっています。

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